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年金支給額がさらに減少!年金生活が苦しい高齢者の解決策とは?

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「国民生活基礎調査」によると、65歳以上の高齢者世帯数は全世帯の27.6%と過去最高を更新しました。

さらに、その約半数が一人暮らしで高齢者世帯の51.1%が「公的年金・恩給」のみで生活している事も公表されました。

1世帯当たりの平均収入金額は551万6000円であるのに対し、高齢者世帯は334万9000円。

高齢者世帯の平均所得額の構成割合では「公的年金・恩給」が61.1%、労働によって得た収入(稼働所得)は25.4%となっていますが、この総所得に占める公的年金・恩給の割合が100%である世帯が過半数以上に達しているのが現状です。

現在の国民年金の平均受給額は月額5万5000円、厚生年金と合算した平均受給額は15万円となっています。

年金収入が中心となれば、現役時代よりも収入が大幅に落ち込むことは避けられません。また、国民生活基礎調査によると、高齢者世帯において「生活が苦しい」「やや苦しい」と感じている世帯を合計すると55.1%に上り、「苦しい」の割合が全体の半数以上になります。

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さらに減少する年金

年金収入のみに頼る高齢者世帯に比例して、経済的に苦境に立たされている高齢者が多いということです。この頼みの綱である年金も、国による減額化の傾向が強まっています。

2019年度にマクロ経済スライドを発動したことにより、公的年金は0.5%の実質削減

さらに2026~2043年度までに年金支給額は0.6%減少すると厚生労働省は試算結果を公表しています。

この通りになると、将来的に現状よりも国民年金で年間4万円、厚生年金で年間約14万円減る事になるのです。

収入を年金だけに頼り、苦しい経済状況の中で生活している高齢者が現時点において既に多いのに、年金減額によって生活が成り立たなくなり、生活保護を受ける高齢者が今後さらに増加する恐れがあります。

高齢者の51.1%が働いていない最大の理由は、仕事をしたいのにできない現実です。

60歳定年企業で定年に達した人のうち、引き続き継続雇用された人の割合は82.1%との調査結果も報告されています。

社会の高齢化が進む一方で、高齢になって働く人は毎年増えています。

ただ、31名以上の従業員がいる企業約15万社のうち、希望者全員が65歳以上まで勤務できる企業の割合は全体の72.5%で、3割に近い企業が就業を望む高齢者全員を雇用できる体制が整えられない実情も明らかです。

就業を希望している高齢者の割合は71.9%という数字をみると、働く意欲のある高齢者が多い事もわかります。

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厚生労働省が行った調査では、仕事がしたいのにつけない理由として「適当な仕事が見つからない」が最多、次に「本人の健康問題」との回答割合でした。

高齢者の場合、足腰の衰えや持病など、健康的な理由で働けなくなる人はどうしても増えてきます。

しかし実態は、そのような心身の衰えよりも、働ける場所・仕事がないから就労できないという人の方が多いのです

高齢者が働きたいと思っても、企業側がその希望に応えるような就労環境を提供できないのが実情と言えるでしょう。

政府は、高齢者が70歳まで働けるよう雇用確保を図る方針を固めました。現行の「高齢者雇用安定法」では、希望者全員を65歳まで雇用するよう義務づけていますが、65歳以上の雇用については、特に規定がありません。

そこで、政府は同法を改正し、70歳までの雇用確保を努力義務とする規定を新たに設ける事を決めました。

また、高齢者に働きやすい環境を提供するのに、他企業への就職支援・フリーランスによる契約・起業支援など多様な働き方を提供するよう企業に促していく方針も明らかにしています。

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高齢者の雇用を進める上で、多様な働き方を選べる仕組みを導入し、高齢者が無理なく働ける環境を整える事が重要です。

さらに、高齢者が行える仕事そのものを作りだす事も大切です

高齢者が取り組める仕事の紹介事業者の増加

女性高齢者でも活躍できる場として家事代行サービスの会社が設立されたり、人手不足しがちである早朝などの時間帯に高齢者に働いてもらうというように、高齢者が取り組める仕事を紹介している事業も増えてきています。

そういったサービスを利用する事で、年金頼りの生活で苦悩している高齢者世帯も収入をアップさせる機会となるでしょう。

政府の方針や企業改革だけに目を向けず、幅広い仕事内容や就業条件を提供してくれるサービスやエージェントを利用する時代になってきているのです

こだわりを捨て、視野を広く持ち、プロ野球の助っ人外国人選手のように、期待された成果を果たす事に注力する。それこそが、現代求められているシニアの活躍スタイルなのかもしれません。 

シニアの求人が多い「求人サイト」

今後さらに年金生活だけでは苦しい時代が目の前に来ています。

ご自身が「しっかり仕事はできる」と思っていても高齢者の働く環境が無い世の中です。それをサポートしてくれるのが「求人サイト」ではないでしょうか。

ますます仕事を探す高齢者の数が増えて競争が激しくなります。
やはりアルバイトでも経験が「ある」と「ない」では採用される確率も変わってきます

中々シニアの求人が少ない中、リクルートの「はたらいく」は、年代別に探せたり登録も無料で「シニア専用」の求人を探すことができるのです。
このような求人サイトは、自分に興味のある仕事時間帯の希望をしたりできる場合が多いので気軽に仕事を探すこともできます。

 
未来の安心と、人の役に立つ仕事でシニアライフを充実させられます。

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